【永久保存版】市販のカラーと美容室のカラーはこんなに違う!

この記事をご覧いただいたあなたはヘアカラーをされていることと思います。

日本人の7割がヘアカラーをしていると言われている今、多くの選択肢が増え情報が飛び交っています。

美容院で染めても、ドラッグストアでカラー剤を買ってきて染めてもそんな変わらないんでしょ?
なんて声も聞こえてきますね。

そんなあなたに知っておいていただきたい、この2つの薬の話をまとめてみました。

市販のカラーと美容室のカラーは違うもの

この投稿は少し長くなってしまうので、もう結論から言ってしまいます。

市販のカラー(ホームカラー)と美容室のカラー(サロンカラー)は全く大切にしているものが違います。

まずはこの2つの違いを理解するところから始めましょう。

カラー剤は大きく分けて4種類の成分でできている

市販のカラー剤もサロンのカラー剤も大枠でみるとこの成分で出来上がっています。

・色素
・アルカリ剤
・過酸化水素
・コンディショニング成分

の4つの要素で出来上がっていてそれらがうまく反応することでヘアカラーを表現しているんです。
色素、アルカリ剤は1剤
過酸化水素は2剤
コンディショニング成分は1、2剤両方に入っています。

1つづつを解説していきましょう。

色素
もうそのままですね。レッド、ピンク、バイオレット、マット、アッシュ、グレー、ブラック、などなどの色味を構成する要素です。

アルカリ剤
髪表面にあるキューティクルを開かせ、カラー剤の成分が髪に入りやすくなるための成分です。また髪を脱色するのにも必要です。

過酸化水素
地毛が黒いのは髪がメラニン色素を持っているからです。そのメラニン色素を破壊し髪の色を明るくする効果、また色素が発色するために必要な成分です。

コンディショニング成分
カラー剤には染めるだけではなく、カラーをしながら髪のコンディションを整える成分が入っているものもあります。

細々見るとまだ細かい成分はありますが、どちらのカラー剤もこの成分が主体となってできている。と覚えておいてください。

アルカリ剤の違い

アルカリ剤は揮発性のものと不揮発性のものに分かれています。

アルカリ剤はキューティクルを開き髪を脱色するものでしたね。
そのアルカリ剤が役割を終えた後も揮発せずに髪に残り続けると?そう、ダメージの原因になりますよね。

市販のカラー剤に使われるアルカリ剤はモノエタノールアミンなど不揮発性のもの。
美容室のカラー剤に使われるのはアンモニアなど揮発性のもの。

残留したアルカリの除去ができれば話が変わりますが、ご自宅でそのケアは無理ですね。

市販のカラー剤はこの点では美容室のカラー剤よりも劣ると言えるでしょう。

過酸化水素の濃度の違い

過酸化水素は脱色、発色の両方に欠かせない成分です。
2剤と呼ばれる薬の主成分ですね。

日本の法律では6%が限界値となっており、美容室では主に1,5%、3%、6%あたりが使われています。
高い数値ほどよく脱色しよく発色します。

この脱色をする過程でどうしてもダメージが発生します。

健康な髪を明るく染めるにはそれなりに高濃度が必要
ただ、明るくせずに色味を入れたいだけの時なんかは、低濃度の過酸化水素で十分なんですね。

市販のカラー剤を使ったことのある方はお分かりだと思いますが、2剤の濃度は選択できなかったですよね。
そうなんです。市販のカラー剤の2剤は6%の一択になっています。

どんなに健康な髪にも、ダメージが重なっている髪に対しても6%の過酸化水素濃度でアタックします。

根元の健康な髪は大丈夫ですが、度重なる負荷を受けている毛先にこの負荷をかけると必要以上のダメージが出る原因となるので注意が必要です。

塗り方の違い

市販のカラー剤で染める際は、2種類の染め分けができます。

・なんとなく根元だけ塗る。
・全体に塗る

(なんとなく)と表現したのも、自分で染めるとなるときっちり伸びた根元だけを狙って染めるのは難しいですよね。きっと染めれているところ、余計に染めてしまっているところが出ているはずです。

それに対して美容室のカラーは自由度がかなり高まります。

・根元だけ塗る
・毛先まで塗る
・毛先だけ塗る
・根元と毛先を違う色で塗る

などなど塗布する範囲の正確さ、一度のカラーで使う色の数など選択肢がグッと広がります。

アルカリ剤、過酸化水素のところでダメージの出方の話をしました。
根元と毛先を違う色で塗れるというのはすごく便利で、それぞれの部分のダメージ度合いに大した過酸化水素濃度を変えることができるので、余計なダメージを削減することができます。

色味の調整の自由度

髪の色はカラー剤の色素だけで色が決まるわけではありません。

髪が元々持っているメラニンの色+前回のカラーの残留色素+今回のカラーの色素+光が透過する色=髪の色

と色々な要素が混ざって髪の色が出来上がります。

この細かい要素を市販のカラー剤は薬局などで選んだワンパッケージで済ませることしかできません。

対して美容室のカラー剤は何色もの薬剤を調合して求める色への最適解を作り出すことができます。(もちろん多くの知識と技術と経験値は必要ですが)
よりヘアカラーの色味のクオリティを求める際は市販のカラー剤では心もとないのではないかと思います。

デザイン性

市販のカラー剤でホームカラーをする際はとりあえず染めるだけ。で終わるでしょう。

美容室のカラーは無限の可能性があります。
明暗を織り込む、ハイライト、ローライトなどの技術。
ゾーンごとに色を変えるセクションカラー
毛先に向かって徐々に明るくしていくグラデーションカラー などなど、よりカラーで魅せるデザインを作ることができます。

市販のカラー剤を否定するわけではない

カラー剤の仕組みを知ろう、と言いつつもなんとなくサロンカラーの優位性を示すような記事になってしまってますね。
ただ、カラー剤自体、またその塗布技術では美容室のカラーのほうが優れていることは紛れも無い事実なんです。

それでも市販のカラーにもメリットはあります。

価格

美容室のカラーの価格は美容室により差はありますが(家賃、使用薬剤、営業形態などで変わります)全国平均で根元のみが5000円、全体染めが7000円程度だそうです。

対して市販のカラー剤は、一箱700円程度で買えてしまうのですね。

頻度

あなたはカラーをどのくらいの周期でされますか?

1ヶ月に一度?2ヶ月に一度?

白髪で悩んでる方で早い方だと週一で染めてる人もいます。
滅多に染めない方だと半年おき、なんて方もいます。

白髪染めを頻繁にされる方は大体3週間で気になるようになる。と言っています。
そのタイミングで染めるとなると毎回美容室に行くのは負担になる方も多いですよね。

一、二度市販のカラーを挟んで美容室へ通う。というのも選択肢の1つです。

時間

何より大きな問題になるのがこれです。

美容室へ行くとなると、往復の時間、サロンでの所要時間、さらにその前後の予定の調整が必要になりますよね。
特に頻度が多い方だと常に気になる問題になると思います。

その点、市販のカラーなら自宅で夜中でも染めることが可能なので、これは大きな利点と言えます。

双方の特徴を理解した上で選択することが大切

ここまでそれぞれの特徴、メリット、デメリットを解説してきました。
どちらも良いところがあり、負担となるところもあります。

その上で私の考えはこうです。

できれば美容室でカラーをしてほしい

完全に私情が入っている部分もありますが、髪にかける負担は最小限にして、より美しくデザイン性に富んだカラーを楽しんでいただきたいです。
カラー出かけた負担は、スタイリングのしにくさ、髪のツヤ感、その他の施術(パーマデザインなど)へも影響します。
現役美容師としてはなるべく髪への負担を減らし、美しいデザインを重視したいです。

どうしてもの手段としては市販のカラーもあり

上の方でも話しましたが、価格、頻度、時間のことを考えると毎回は美容室まで来られない。というのもわかります。
できることなら毛先までのカラーは避け、根元の状態を次回美容室に行くまで持たせるため。という使い方にしていくと髪のコンディションを保ちながら美しい状態を保てますね。

選ぶカラー剤も泡カラーだと根元だけ染めるのは不可能なので、クリームタイプのものをオススメします。

安価なカラー専門店も増えている

最近住宅街の駅前を中心に増えているのが、割安で施術をしてくれるカラー専門店です。
薬剤の選定、カラーの塗布を美容師が行い、シャンプーは機械によるオートシャンプー。ドライ、スタイリングはセルフでという感じで行うそうですが、デザイン、色味のクオリティを求めなければこういう選択肢も今後は良いのではないでしょうか。

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