美容室へ行きカットしてカラーしてパーマをかけて美容師さんが鏡を見せてくれる。
その鏡の中にはすごく素敵になった自分がうつっていますよね。
気分も良く帰宅。
翌日、鏡の前でヘアセットすると昨日の自分はもうそこにはいない。
なんてこと、誰しも一度は経験したことありますよね。
そうならないために知っておいていただきたいことを書きます。
そもそもどうして再現できないのか
美容室にいたときは綺麗だったのに、自宅では同じ髪型にどうしてもならない。
素材は同じ状態なので自宅で再現できるだけの技術がお客様にあれば問題はない。。。
ってそんなうまくいくわけがないんですよね。
美容師は髪のプロ
プロ野球選手と同じバットを持ったからって突然ホームランは打てないですよね?
一流の画家さんと同じ筆と絵の具を使ってもいきなり名画は書けないですよね?
そうなんです。
美容師が超本気で髪の毛をセットしたらお客様は同じセットができなくて当たり前なんです。
でもそのことをわかっていない美容師さんが、世の中にたくさんいてしまうのが現実。
お客様のヘアスタイルを私物化してしまっている状況がこの問題を生んでいます。
ヘアスタイルはお客様のもの
僕たち美容師はお客様のヘアスタイルを作り、対価をいただいて生活をしています。
作ったヘアスタイルはお客様のものです。
美容室から帰った翌日からは僕らは毎日セットしてあげることはできないですよね。
その方が次美容室に足を運んでくれるときまではご自宅でも同じクオリティできれいになっていただかないと意味がないんです。
賞味期限が当日限りのお弁当をたくさん持って帰らされても、翌日からどうするって話なんです。
だからこそ美容師の自己満足な全力のスタイリングで素敵になったヘアスタイルには僕は魅力を感じません。
ただの美容師の自己満足じゃダメなんです。
自宅でも綺麗になれるヘアスタイルのために
そんなこと言ったって、どうしたらいいかわからない。
どうしたら自宅でもキレイでいられるヘアスタイルになれるのか。
そのために僕がこだわっていることをお話しします。
カウンセリングはありのままを教えて
お客様にご自宅でもヘアスタイルを再現していただくために確認させていただきたい、一番大切なことは
普段のスタイリングにはどれだけ時間と手間をかけられるか。です。
・シャンプーするのは夜か、朝か
・ドライヤーは使う?使わない?
・ヘアアイロンは使える?使えない?
・スタイリング剤は使う?使わない?
などなど、小さなことまで教えていただきたいので結構たくさんの質問をさせていただきます。
答えるのがめんどくさいと思うかもしれませんが、翌日からの自分のためにとても大切な質問です。どうかご協力ください。
そしてこのときはありのままに答えてください。
ドライヤーを使わなくたって、スタイリング剤が嫌いだって怒ったりしません。
その方が手をかけられる範囲で、自分で綺麗になっていただけるヘアスタイルのご提案のために教えていただきたいのです。
ヘアアイロンは全く使わない、って方を使うことを前提にしたヘアスタイルにしたら、絶対明日からやらないですよね。
できない、やらないはここで無くしましょう。
髪型の扱い方は教えてもらえますか
カウンセリングがうまくいったなら、そこからの施術はもう美容師さんの腕次第。
丁寧に、的確によりダメージさせずに綺麗なヘアスタイルのベースが出来上がっているはずですね。
ではそのヘアスタイルの仕上げ方はしっかり説明を受けていますか?
僕が仕上げ方でお客様に一番しっかりとお伝えしているのは、ドライヤーの使い方です。
(使わない方にはそれ用のスタイリングをお勧めしますよ。)
どんなに最高のワックスやオイル、ヘアバームを持っていても上手に乾かせないとあんまり綺麗にならないんですよね。
「どうせ難しいこと言うんでしょ?」
って身構えた方。ちょっと待ってください。
僕が伝える乾かし方はとてもシンプル。
伝えたいことは一つ
ずっと頭を触っていてくださいね
詳しい話はまた後日ブログをあげようと思います。すみません。
ですが、全く難しいことではないくて、ドライヤーをかけているときに少しだけ気にかけてもらうだけで驚くほどふんわりキレイに乾いちゃうんです。
これができたらスタイリング剤はおまけ要素です。
「もうちょっとキレイになりたい」
って方はつけるとよりいいですね。
まとめ
まだピンときていないところもあるかもしれませんが、もしあなたが行った美容室で上記のようなことを聞いてもらえなかったら、おそらくそのヘアスタイルは翌日から幻のものとなります。
美容室ジプシーなんて言葉もいまだにあるように、特定の美容師さんを見つけられていない方が多いのが現状です。
美容室の鏡で見たステキなヘアスタイルが、毎日のあなたの生活で再現されて、楽しく鏡を見れるようになるといいですね。
大切なことはカウンセリングのと扱い方の説明の有無です。
美容室、美容師選びの手助けになると幸いです。