シャンプーにかける時間の理想はどのくらい?

毎日1日の終わりに欠かせないシャンプー。

なんとなくしているけど、本当にこれできちんと洗えているのかな?

というその疑問に現役美容師が答えていきます。

シャンプーの理想タイムの目安はこれくらい

あなたはおそらくほぼ毎日シャンプーをしてますよね?
実際どのくらいの時間をかけて洗えばいいのかってシャンプー剤の裏を見ても書いてないんですよね。ほんと不親切。

予洗い+洗い(シャンプー)+すすぎ=6分程度が目安

まずはそれぞれの簡単な解説から。知ってるわ!って方は読み飛ばしてしまってください。

予洗い
シャンプー前の乾いた髪を濡らしてすすぐ工程。

洗い(シャンプー)
シャンプー剤を使い、頭髪を洗う工程。

すすぎ
洗ったのちに泡をすっきりとすすぎ落とす工程。

そのままですね。ほぼ解説もいらないようなことでした。

さぁ、トータルで6分くらいかけるといいよってことはもうお伝えしましたが、その内訳。

・予洗い 1分30秒
・洗い  2分
・すすぎ 2分30秒

ぐらいかけると、すっきりキレイに洗えるはずなのです。それにプラスでコンディショナーの工程を進めてください。

時間をかけるべきは予洗いとすすぎ

上記の内訳を見ればわかることですが洗いに対して前後のすすぐ工程が2倍もあります。それだけ流すという工程は大切だということですね。

まず予洗い。
一番ささっと済ませてしまう方が多いこの工程。実はとっても大切で、髪についた埃や簡単な油汚れの7割程度はこの予洗いで落ちてしまいます。
また、しっかりと髪に水分を含ませることによってシャンプー剤が泡立ちやすくなり、キューティクルへのダメージの大幅な軽減に繋がります。

次にすすぎ。
ざっと全体を流せば、一見泡はキレイに落ちているように見えます。しかし洗浄成分は意外と残りやすく、流しきれていないと頭皮のトラブルや、髪のベタつき、臭いのもととなるため時間をかけて丁寧に洗い流すことが必要です。

よほどベタベタでなければ一度洗いでOK

二度洗いしたほうがいいんですか?なんてよくお客様から聞かれることなのですが、よっぽどでなければ一度洗いで大丈夫です。
大体の方が毎日シャンプーをしているので、頭皮環境は数十年前の日本人に比べて随分と良くなっています。逆に毎回二度洗いをし続けることで余計に頭皮の乾燥が進んでしまい、かゆみやフケなどのトラブルに発展することもありますので注意が必要です。

スタイリング剤をたっぷりつけた、1日外にいて砂や埃まみれになってしまった。なんて時でなければ、しっかりとした一度洗いですませるようにしましょう。

少しの気遣いでプロの仕上がりに

シャンプーは少しの知識と気遣いで仕上がりがぐっと良くなります。
美容室で洗ったようなさっぱりとしなやかに仕上がる感じを、お家でもできるようコツをまとめて見ました。

シャンプーはしっかり泡を立てて洗う

シャンプーの頭皮と髪の毛を役割は洗うことです。
だからそんなに泡立っていなくてのしっかりこすれば大丈夫なんでしょ?なんてあなたは要注意。

シャンプー中に髪と髪がこすれることで、髪表面のキューティクルが傷つきはがれてしまうことがあるんです。
それを防ぐのに大切なのがシャンプーの泡なんですね。

しっかりと予洗いを行なっていれば、シャンプー剤は少量でもしっかり泡立ちます。
髪がしっかりと泡に包まれるまで泡だてを行なってから、地肌をしっかりと揉み洗いましょう。

髪に付着した汚れは泡が勝手に落としてくれます。髪同士を擦り合うことはしなくて大丈夫です。

キワはすすぎ残しやすいから注意

シャンプーをし終わった後にしっかりとすすいだつもりが、すすぎ残しが出やすいのがえりあしとおでこの生え際。
あなたはシャワーですすぐ時上を向きますか?下を向きますか?
両方向くという方は意外と少数なはず。

上を向けば襟足は多く髪がかぶさる。
下を向けばおでこには水が流れにくい。

知っていればその流し残しやすいところは特に念入りにすすげばいいだけですね。
今晩からさっそく実践してみましょう。

コンディショナー(トリートメント)は残しすぎないで

シャンプー後のコンディショナー(トリートメントは)髪表面のぬめりがなくなるくらいにはしっかりと流しましょう。
少し残したほうがいいという情報もありますが、最近の製品は髪内部への浸透効果がどれも高く、髪表面に残しすぎると乾きにくくなったり臭いの原因になることが多いです。
シャンプーほどは流さなくてもいいけれど、結構しっかり流して大丈夫。と覚えておいてください。

知って得する豆知識

よくある質問や、これ知っておくといいよ、という豆知識をまとめてみます。

シャンプー前にブラッシングはしたほうがいい?

特にロングヘアで、髪の毛がからまりやすい方はシャンプー前に毛先から優しく髪をほどいてあげると良いでしょう。

その昔、まだ毎日シャンプーをする人が少なかった時代は、フケが地肌に溜まっていたり、髪が絡まっている人が多かったようです。その時は根元からしっかりとブラッシングをすることで、フケを浮かせ落としやすくしたり、かみのからまりをほどいていたそう。
ただ、今はほぼ毎日シャンプーをしているので、根元からのきっちりとしたブラッシングはほぼ不要です。

一度洗いじゃ泡立たない人は、捨てシャンで節約!

油分の多いスタイリング剤を使っている方や、外での作業が多い人はいくら予洗いをしてもなかなか一度洗いではしっかりと泡立たないですよね。
でも髪のケアはちゃんとしたいからシャンプー剤は良いものを使いたい。

そんな方には捨てシャンがオススメ。

これ僕が勝手にこう呼んでいるだけの技なのですが、わざと安めのシャンプー剤をお風呂に用意しておきます。
予洗いをしっかりした後にそのシャンプー剤でかるーく泡だてて、すぐに流します。(この時しっかり洗ってはいけません。)

そうするともう余計な汚れはほぼ落ちているので、あとはちゃんとしたシャンプー剤でしっかりと泡だてて優しく洗ってあげればok。
使うシャンプー剤の総量も減るし、サロン専売品など高価なシャンプー剤も節約できて経済的ですね。

まとめ

とにかくしっかりすすぐ
シャンプーはたっぷりの泡で地肌を洗う

この2つを心がければ毎日のシャンプーがサロンクオリティになります。

髪の最大のケアはシャンプーにあり。
シャンプーから綺麗な髪を作りましょう。

 

 

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